

北陸地方、福井県の中央部に位置する鯖江市。
総人口およそ6万9千人のちいさな街です。


古くからめがねづくりが盛んで、
その歴史は100年を超えます。
明治38年に農作物がとれない時期の副業として
めがねづくりは始まりました。
当時、めがねづくりが盛んだった
大阪や東京から職人を招き、
地元の若者にめがねづくりの技術を伝えたことが
始まりと言われています。





働いている住人の約7人に1人が
めがね産業に関わっており、
とてもめがねと関わりが深い街です。
めがねの産地としてその高い技術力が評価され、
今や国産めがねフレームの生産シェア約96%を誇る、
福井県の中心となってめがね産業を支えています。
長年のめがねづくりでつちかわれた技術を活かし、
精密機器や医療分野などの技術開発も行っています。


2010年3月には「めがね会館」内に
めがねを見て、触れて、体験できる「めがねミュージアム」がオープン。
鯖江のシンボル「赤めがね」が目印の建物です。
メーカーの製品を一同に展示販売するショップや、
製造道具や歴史的な眼鏡を展示するミュージアムと
体験工房を併設しています。


めがねの販売はもちろん、
すべてがめがねづくしのイベント、
メガネフェスも毎年盛況です。
また鯖江の街中にはいたるところに
111個の隠れメガネが散りばめられています。

写真提供:(一社)福井県眼鏡協会